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〔その2〕ジョッキーに惑わされてはいけない!

JRAには東西合わせて160人ほどのジョッキーがいます。年間200勝の武豊騎手から、わずか数勝の騎手までピンキリです。確かに連対率を見れば、武豊騎手などは4割近い成績を残しています。10回乗れば4回は連対しているわけです。ジョッキーを選ぶのは基本的に馬主や調教師ですから、武豊騎手のような実力・人気ともに備わった騎手に、自分の馬に乗ってほしいと願うのは人情でしょう。有力馬に騎乗するチャンスに恵まれれば、それだけ良い成績を残すのは当たり前という考えもあります。

しかし、騎手だって人間です。人間である以上、感情があり、体調があります。また騎手同士の人間関係があります。それは一般社会と同じです。

新人騎手がベテラン先輩騎手を差し置いて、賞金の高い重賞レースで勝つなんてことは許されません。逆に同期の騎手同士、あいつにだけは負けたくないと死力を尽くしたり、厩舎所属からフリーになったばかりの騎手が騎乗依頼を増やそうとがむしゃらに勝ちに行ったり、 人気薄ジョッキーが人気ジョッキーにひと泡吹かせてやれ、なんてことだってあります。 また、人気ジョッキーがまたがれば実力不足の馬でも人気は上がります。逆に、人気薄ジョッキーの場合はどんなに優れた馬に乗ってもそれほど人気が上がりません。 だからジョッキーに惑わされてはいけません!

〔その3〕馬場コンディションだけに惑わされてはいけない!

レース当日、雨が降っていると馬場コンディションが気になります。「良」か「稍重」か「重」か「不良」か、予想を左右します。この馬は重馬場が苦手だから切ったら来ちゃった!なんて経験ありませんか?。実は馬にとって馬場状態は、それほど影響のあるものではないんです。まったく影響がないとは言いません。蹄鉄を打っていますから、すべったりのめったりすることもあるでしょう。また、芝が荒れているということとは別問題です。

馬にとって大きな影響があるのは雨自体なのです。
人間だってそうです。「今日は土砂降りだから仕事に行きたくない」なんて人がいます。それと同じで、足元がすべることよりも、雨で体が濡れたりすることのほうが影響大なのです。
また、レース前夜に強い雨が降り続くと、神経質な馬は雨音を気にして睡眠不足になり、レースで実力を発揮できません。

さらに重要なのがその日の気温です。
暖かい日が続いていたのに急に寒くなった。真冬なのにとても暖かい。環境の変化に敏感な馬にとって、目に見えない影響が最も出やすいのはこうした日です。ほかにも風、雪、雷、台風といった要因を考えなくてはなりません。低気圧が接近しただけで馬の体調は変化して、持ち前の実力を発揮できなくなります。こればかりは騎手がコントロールできるものではありません。馬は非常にデリケートで、人間が思っている以上に賢い動物です。気分が乗らなければ走るわけがありません。

異常な天候の日はとにかくレースは荒れます。
そして主催者サイドは、そのことを競馬ファンに教えてくれません。だから馬場コンディションだけに惑わされてはいけません!